困ったこと 

time 

困ったことになるには、少し時間がおそすぎますね?

(「女ごころモーム 龍口直太郎/訳)


窮地に陥った女に乞われてこの返しだ。小憎らしいことこの上ない。しかし可笑しい。




押していただけると、管理者は力が湧きます → にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ


一つの人生 

jump 

ぼくの知る限りじゃ、自分の自由になるのはこの一つの人生しかないんですよ。しかもそれがとてもぼくの気に入ってるんです。自分は生きるために生きることのできるという、恵まれた立場に置かれているんです。

(「女ごころモーム 龍口直太郎/訳)


なかなか考えさせられる一言だが、したがって人生を謳歌するために女を口説くのだとロウリイは主張する。そうくるのか。




押していただけると、作者はいたく励まされます →


ボルシチ 

dinner 

じゃ、いよいよ今はいけないね。ボルシチを食べてる間に、重大な話なんかできやせんよ。これからおまえも経験するような、見事に組合わせたボルシチとなると、話はおろか、ほとんど思想まで根こそぎなくなるよ。後で、二度目のオリイヴズが出たら、ボロウの新刊書だろうと、お望みなら、ルクセンブルグ大公国の現状についてだろうと、いつでも議論のお相手になる。だが、小鳥料理をすますまでは、仕事めいた話は、ぜったいに御免こうむるよ。

(「サキ短編集サキ 中村能三/訳)


ボルシチとは日本人でいうところの蟹ぐらいの熱意を要する料理ということか。ボロウの新刊書も捨て難いけど、小鳥料理というフレーズもなんだか不真面目で可笑しい。




押していただけると、作者はいたく励まされます → にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

幸せなやつら 

sunset 

「世界には夕日の好きなやつと嫌いなやつがいる。…(略)…。1日の終わりにゆっくり夕日を楽しめる者は幸せなやつらだ」

(映画「ダイヤモンド・イン・パラダイス」)


ピアース・ブロスナンは大根だと思うが大好きな役者だ。夕日が楽しめるなら、そりゃ幸せだろうよ。




押していただけると、作者はいたく励まされます → にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

真実性 

woman 

「あなたのようにお美しい方には、今までお目にかかったことがありませんね」
「ところであなたは、そのお言葉を今まで何人くらいの女の方におっしゃったの?」
「ずいぶんたくさんですね。しかしだからといって、今ぼくがそれを口にしても、真実性が少しでも減るようなことはありませんよ」

(「女ごころモーム 龍口直太郎/訳)


真夜中の銃声』で映画化されたときは、ロウリイ役はショーン・ペンで、伊達男ぶりを発揮していました。こういう”ずうずうしさ”はもっと世間でも珍重されていい人間性の一つだと思う。




押していただけると、作者はいたく励まされます → にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ